北海道癌談話会は北海道における癌の研究および診療の進歩・発展を促すことを目的に活動している学術団体です。本会は道内の癌研究・診療に携わる大学の研究室ならびに病院からなる施設会員で構成されています。
本会の始まりは50年ほど遡ることになります。武田勝男先生(当時北大医学部病理)と和田武雄先生(当時札医大内科)が道内の癌研究の発展のために研究者間の交流を深める場として北海道癌研究談話会の設立を提案されたことに端を発します。その際、意見を求められた若い先生の間から『癌は研究だけでなく臨床の問題でもあり、それぞれに携わる先生方が相まみえて議論することが重要ではないか』との意見が沸きでて、基礎の分野から小林博先生(当時北大医学部癌研)、臨床の分野から漆崎一郎先生(当時札幌医大がん研内科)が中心となって『北海道癌談話会』が産声をあげました。1966年(昭和41年)3月5日に開かれた第1回の癌談話会では、武田勝男先生による「癌の免疫」ならびに中川諭先生による「癌研究を顧みて」と題した講演が行われました。1974年(昭和49年)以降は北海道医学大会の腫瘍系分科会(第54回北海道医学大会、癌談話会としては第16回の例会)として引き継がれ現在に至っています。また、例会のほかに、特定のテーマに焦点を当てた『癌談話会シンポジウム』を開き、道内外で活躍されている専門家の先生をお招きし議論できる場を提供しています。さらに2012年(平成24年)から道内の若手癌研究者の育成を目的として北海道癌談話会奨励賞を設け、これを優れた業績を挙げた若手研究者に贈呈する事業も行っています。
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